リコピンとトマト

トマトの栄養

トマトはリコピン以外にも体にいい栄養素が豊富に含まれています。トマトはうま味成分であるグルタミン酸とアスパラギン酸が多く含まれているので、料理に使うと旨みがでるのです。だし味の正体はグルタミン酸です。いわゆるうま味調味料に使われているものと同じです。昆布だしのうまみ成分も、グルタミン酸なのです。グルタミン酸は、人の身体の中では脳に多く含まれていて、神経の伝達に関与しています。

脳の機能が活性化されて、知能が高まるといわれています。グルタミン酸は認知症の予防や改善にも期待が持たれていて、ほかにもエネルギーの代謝や窒素の代謝にも関係がある栄養成分なのです。

トマトに含まれているルチンも私たちの身体に重要な働きをします。ルチンはビタミンPとも呼ばれていて、ほかの食材だとソバに多く含まれていることが知られています。ルチンは毛細血管を強くする作用があり、この作用は動脈硬化や高血圧の予防に役立つとされています。

トマトの酸味の主成分はクエン酸で、リンゴ酸も含まれています。酸味は味覚を刺激して食欲を増進させ、油を使った料理をさっぱりとした味にすることができます。トマトの酸味は、夏の食欲低下には持って来いなのです。

トマトはビタミンやミネラルは豊富ですが、食物繊維はそれほど含まれていません。しかし量を食べることによってよい給源になることと、多くの生活習慣病を予防する効果の大きい水溶性の食物繊維が多い点で優れているのです。